撮影機材のページ(2021年-7) 

EOS Rの試写をしてきました。空港と線路端でいつもと同じような撮り方をしてみたのですが・・・。

↑ 少しトリミングしてありますが、久々にシャキッとした絵が撮れました。100-500で500mmでの撮影です。ニコンの80-400では、なかなかこういうのが撮れなかったもので。

↑ 同じく100-500で500mmでの撮影です。Webアップ用に粗くしてあります。シャッターを切るタイミングは、ホンの少し慣れが必要でした。

↑ 旅客機撮影の合間に雀が飛んできたので撮ってみました。何枚か撮った中で一番ピントが来ていたものです。これも100-500で500mmでの撮影です。背景のボケがよいです。

↑ D850では何度も撮影した場所で撮影してみました。323系は8連なので、この後続けて7両をこのアングルで「手動連写」するのですが、途中で1両のタイミングが合わず撮れませんでした。

先に空港で旅客機を撮影していたのですが、ファインダーがシャッターを押した直後に固まるのが、非常に邪魔。

そのせいでシャッターを押すタイミングを逃すことが多発。その後で列車の撮影に行き、いつものように前を通過する編成を1両ずつ撮影していると、ファインダーの映像が固まり過ぎて、全然撮影に集中できないどころか、切るタイミングを計れずにフレームからはみ出して撮影に失敗する車両が多発。

また列車が来る合間にカメラを首からぶら下げて待機した後、次の列車が来て撮影しようとすると、シャッタスピードが異様に遅い設定に変わっており、普通に撮影することが出来ないことが3回発生。同様に待機後にAFフレームが設定していた場所(中央の少し低い位置)から、画面右下の隅っこに移動しており、この時も撮影が出来なかった。

このままでは使い物にならない印象を持ちました。そこで設定を変更することでなんとかカバーできないか試すことに。

ワンショットAF → サーボAF に変更し、かつ連続撮影中はシャッターを半押しし続けるすることでファインダーの像が固まる時間を短縮できる、もしくは固まらないようにすることが出来ました。

シャッタースビートが遅くなったりAFフレームが勝手に移動するのは、首からぶら下げている間に背面のモニターに自分の服が触れたのが原因の様子。物は試しに二日目の撮影では、ずっと背面モニターを格納した状態で撮影したところ、一度も発生せず。当面この方法で回避してみたいと思います。

コンティニュアスAFは、ファインダーフリーズを減らせないかと思い一旦オンにしたものの、あまり効果がなくバッテリー消耗が早まりそうなのでオフに戻しました。

ついでにバッテリーが減るのがかなり速いです。ボディに付属していたバッテリーで残量1%に減るまでに撮影出来たのは500コマほどでした。前のD850だったら電源切らずに撮り続けると1500コマ位撮れる時もあったので、比較にならないくらいの速さで減ります。これはミラーレスの特性なのでしょうね。撮影する線区によっては3000コマ/日に達する時もあるので、3個だと一日持ちません。バッテリー切れで撤収なんて悲しすぎるので、買い増しを考えないと。

ネットでもいろんなところで、「EOS Rは動体撮影には不向き」と書かれていますが、確かにそうだと思いました。

アタシはカメラの高速連写機能はほとんど使わず、自称「手動連写」で撮影することが大半なので、秒間何コマとかいう性能はあまり必要ではありません。たまに必要に感じる時に5コマくらい切れればありがたいかな、という感じです。その代わりに画素数は高い方がよいのでEOS R6はやめて、EOS Rにしました。D700で判読できなかった車番が、D850に変わってから同様の撮り方をしたところ判読できたという経験から、高解像度はアタシの撮り方では拘りが必要な点と認識しております。ただR5は価格が予算を大きく超えるので断念しました。

AFの追従はかなりいいと思います。編成を前から撮る時には、サーボで狙いながら何度かシャッターを切りましたが、どれもきちんと合焦してくれました。レリーズより合焦を優先する設定にしているので、合焦前だとシャッターが切れず撮り逃すことが何度か発生しましたが、撮れているものを幾つか確認した中ではどれも合焦したものばかりでした。この点はD850よりの良い印象です。D850はAFが泳ぐことが何度もありましたし、レリーズ優先設定にしているにも関わらず合焦していない画像が撮れることも何度もありました。AFに関してはキヤノンが上手と感じます。

しかし、EOS RはAFフレームの移動手段が2ステップになるのが致命的です。編成を撮影中に別方向から被られると直ちに被った編成にターゲットを変更するのですが、撮影しながらAFフレームを動かす必要があるのに、2ステップでは至難の業です。これは早急に改善してほしい点。背面モニターから指で移動する設定も、モニターの右上部分で可能なように設定してはあるのですが、背面モニター自体を誤動作防止で撮影中は封印するので、この方法は使えません。これも動体撮影向きではないところですね。

手動連写とは、目の前を走っている編成を1両ずつ撮影する時に使う方法で、あらかじめ自分で決めた位置に車両が来ればそれに合わせてシャッターを切る、というだけです。

例えば、「車両全体がこの電柱とこの勾配標識の間に入った時」とか、「車両の右端がこの電柱の直前に来た時」にシャッターを切るやり方です。それを6両編成なら6回繰り返す、15両編成なら15回繰り返す。それをあらかじめ決めた撮影時間中、通過していく編成全部に対してずっとやり続けます。

この方法で各線区2回〜3回程度撮影すれば、狙っている系列の8割〜9割は撮影することが出来ます。目標は全車撮影ですが、最後の残った1両を撮るのはとってもしんどいので、あくまでも「やんわりとした目標」にしています。

ついでに「あらかじめ決めた時間」とは、撮影している区間を走る車両が一巡してくるまでの時間です。例えば大阪環状線では1周にかかる時間なので40分。東海道本線の新快速だと米原から姫路まで、片道約150分なので往復として倍の300分に区間両端での折り返しの時間として10分ずつを加算して320分。田町で東海道新幹線を撮影する時は、東京〜博多が片道300分なので、この時点で長すぎますから、あえて新大阪〜東京に絞って約150分の倍300分に両端の折り返しを各20分加算して340分と仮定しますが、新大阪以西に足を延ばす編成を一本でも多く撮るために340分以上は、体力と根性そして良い光線状態の続く限り、という決め方です。田町では最長で6:40〜16:00までの約9時間撮り続けたことがあり3000コマほどになりました。

色々EOS Rの感想などを書きましたが、買ったばかりでR5に買い替える(R6は画素数の関係で対象外)のは予算的にも難しいので、しばらくこのまま使ってみようと思います。いかに自分の撮り方をカメラに合わせることが出来るのか、ちょっとした挑戦であったりもします。根本的な部分ですが、ズームリングの回転方向が以前のニコンとは逆なのが、実はかなりキツかったりします。長年ニコンを使ってきたことで体に染みついた動きですから、極々自然に出てしまいます。これが矯正できるのに何年かかるのかな・・・。

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